2018年12月10日(日本時間)、50年前の「IT革命」発祥の日、1968年12月9日(米国時間)にダグラス・エンゲルバートが「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)/The DEMO(ザ・デモ)」という歴史的なデモンストレーションを行ったことを祝し、併せてインターネット商用化25周年を振り返る、アラン・ケイ基調講演「IT25・50」シンポジウムを開催。大成功のうちに終えることができました。
ロンドンのアラン・ケイと、会場となった慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-Labとの間は、Zoomという会議システムで接続し、アラン・ケイと会場のパネラーとの間でパネルディスカッションを実現しました。そして、やりとりには同時通訳を介し、YouTube Liveでは、アラン・ケイの生の声が聞ける生ライブと、同時通訳の音声を乗せた同時通訳付きライブの2系統を配信。日本全国の約20箇所の同時開催会場(大学・企業・団体)の人々も参加。さらに、米国やドイツの視聴者も参加する、かつてない規模のシンポジウムとなりました。
放送業界は、やれ4Kだ、8Kだと言っていますが、本当の意味でインターネット時代にブロードキャスティングというのは、単なる画質の向上ではなく、このようにどれだけ多くの人々の参加や協働をうながすかというところにあるのではないでしょうか?
これから毎年、12月9日を「IT Day(仮称)」とし、毎年、「IT革命」発祥の日を祝し、ITの過去・現在・未来について考える活動を全世界的に広めていきたいと考えています。ご関心のある方は、ぜひご参集ください。
「IT25・50」シンポジウム実行委員会事務局代表
高木利弘